しばし Long long time ago.

 

ミャンマーはヤンゴンから夜行列車で朝 着いた町

マンダレー

改札の向こう側 リキシャの車夫20人
一斉に「オレに オレに」゙の声  偉くもない俺に向かって

その中で一番後ろに居た おとなしそうな少年
「あんた お願い」

前金で3日分払って 宿 飯屋探し
電気の無い所で  4日目早朝 ヤンゴン行き乗らねばビザ切れる

宿から駅迄 徒歩2時間
半ば諦め
「明日の朝4時 宿の前来てくれないか」

真っ暗な中 ライターの火を頼りにドア開ければ 道端に

居たんだよね

その少年。

 

リキシャ

ネパールでは自転車の後ろに 座席二つ

ミャンマーは サイドカーの様にくくりつける

日本では ジンリキシャ 同じアジア圏  同じ「言葉」。

 

大河

その少年と三日間
リキシャでマンダレーを巡る

河口から北へ600kmのイラワジ河
幅4km
眼の前にして 一時間程 へたりこむ

大陸の山麗を源に 河面速く
とうとうと 流れていた

その素朴な少年

黙って

横に

居てくれた。